SNSを運用していると、こんな壁にぶつかることはないでしょうか。
「投稿しているのに、なかなかフォロワーが増えない」
「何を発信すればいいかわからなくなってきた」
「リールを出しても、再生数がいつも同じくらいで頭打ちになる」
これらの悩みの多くは、発信の量や内容よりも前の段階、つまり「何が当たるのかを探す仕組み」を持っているかどうかに原因があります。
今回は、SNS運用の現場で実際に使っている「当たりクリエイティブを探す→リメイクで活かす」という考え方と、Instagramのトライアルリール機能を使ったフォロワー獲得の方法をお伝えします。
「当たりクリエイティブ」という考え方を知っていますか?
SNS運用において、すべての投稿が同じように届くわけではありません。同じアカウントが同じような内容を投稿しても、反応が大きく異なることはよくあります。
この「反応が大きかった投稿」のことを、私は「当たりクリエイティブ」と呼びます。
再生数が伸びた、保存数が多かった、フォロワー以外へのリーチが広がった——そういった指標で「これは当たった」と判断できる投稿のことです。
なぜ「当たりクリエイティブを探す」ことが必要なのか?
当たりクリエイティブはフォロワー数の獲得に使います。一般的に再生回数やリーチが伸びるとそれに比例してフォロワー数も伸びるからです。
たしかに以前ほど「フォロワーが多ければ多いほどよい」という時代ではなくなっています。ただ、まったく関係ないかというと、そうでもありません。たとえば小売のバイヤーは、取引を検討する際にSNSのフォロワー数を確認することがあります。テレビや雑誌などメディアからの取材依頼においても、アカウントの規模は判断材料のひとつになっていると考えられます。プロフィールを訪れた人が「このアカウントは信頼できそうか」を判断する際にも、フォロワー数は一定の役割を果たしています。
数字がすべてではありませんが、フォロワーを地道に積み上げることには、まだ十分な意味があります。 だからこそ、闇雲に投稿するのではなく、「何が届くのかを探しながら出す」という仕組みを持つことが重要になります。
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「当たり」の定義:リーチで判断する
では、具体的にどう判断すればよいのでしょうか。
私が目安としているのは、投稿から3日以内に1万リーチ以上、またはフォロワー数×5以上のリーチです。
たとえばフォロワーが2,000人のアカウントであれば、「2,000×5=1万リーチ」を超えれば当たりと判断できます。フォロワー規模によって基準が変わるため、この「フォロワー数×5」という目安は特に使いやすい指標です。
以前は投稿後24時間の初動で判断できることが多くありました。ただ最近は、最初の反応が緩やかでも後から伸びてくるケースも増えています。3日間は焦らず様子を見るようにしてください。
重要なのは、当たりクリエイティブは事前にはわからないという点です。どんなにセンスがあっても、経験が豊富でも、出してみなければわかりません。だからこそ、探していくのです。
当たりの見つけ方は、シンプルに「数を出すこと」
まず30本出すことがスタートライン
当たりを見つける方法は、実はとてもシンプルです。とにかく数を出すことです。
最初は30本を目安にしてください。1日1本投稿すれば、ちょうど1か月で30本になります。
「30本も?」と思われるかもしれません。でも、この数字には意味があります。10本、20本では、まだデータとして偏りが出やすい。30本あれば、自分のアカウントで「反応が出やすい投稿のパターン」が見えてきます。
作り込まなくていい。切り抜き+文字入れで十分です
「30本も動画を作れない」という声はよく聞きます。ですが、
作り込む必要はありません。
撮影した素材を切り抜いて、文字を入れるだけでOKです。長さも30秒前後で十分です。完成度より、まず「出す」ことを優先してください。
凝った編集より、現場の空気や手仕事の一瞬、日常の一場面——そういうものの方が、むしろ届くことも少なくありません。

慣れると10本で当たりの傾向がつかめるようになる
最初の30本で「自分のアカウントの傾向」がわかってきます。すると、次第に感覚が磨かれていきます。
慣れてくると、10本ほど出せば当たりクリエイティブの傾向がつかめるようになります。「この映像は反応がいい」「この見せ方は届きやすい」という自分なりの基準ができてくるのです。
これは、誰かに教わることより、実際に出してみることでしか得られない感覚です。
参考までに、、、、私の経験上、この視点で撮影すると当たりやすいです。
- 被写体:誰が写るのか?(特定の人が出演するとリーチが伸びることも)
- 映像:金(ゴールド)があると伸びやすい、貴重な映像だと伸びやすい、ギャップのある映像だと伸びやすい、など色々ある
- 音:あえてBGMつけずに、ASMR風にすることも。それかBGMつけるならジブリにする
- テロップ:有無が大きく影響することは無いが、シニア層は音声OFFで見ることもあるので、なるべくつけて
↑ちなみに一番大事なのは映像です。当たり映像さえ見つかればあとはなんとかなります。
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当たりが見つかったら「リメイク」を定期的に出す
当たりクリエイティブは定期的に投稿します。なぜならカンフル剤としてフォロワーを増やすためです。
そのためリメイク方法のポイントもお話いたします。
誤解してほしくないのは、「同じ動画を繰り返し使う」ということではありません。リメイク方法は2パターンあります。
★がっつりリメイク(理想)
たとえば、「職人の手元を映した30秒動画」が当たったとします。そのまま同じ動画を再投稿するのではなく、別の工程・別の素材・別の季節で、同じ「手元を映す」構造の動画を定期的に作っていく。
★少しだけリメイク(忙しいときはこちら)
映像の尺を変えたり、上から別フィルターやスタンプを乗せたりして、「既存とは異なる動画だよ」と認識してもらえればOKです。
ひとつ補足しておきます。同じクリエイティブだけに頼ることは、以前ほど有効ではなくなっています。 アルゴリズムの変化もあり、繰り返しパターンを続けるだけでは伸び悩むこともあります。
あくまでリメイクは「発信の軸のひとつ」として活用し、新しいネタを探す姿勢は常に持ち続けることが大切です。

私が見つけたトライアルリールの活用法
Instagramには「トライアルリール」という機能があります。
これは、投稿したリール動画をフォロワー以外のユーザーにだけ配信できる機能です。フォロワーのフィードやリールタブには表示されないため、既存のフォロワーには見えません。
一般的な使い方としては、「新しいコンテンツの方向性を試してみたいが、既存フォロワーに違和感を与えたくない」という場面で活用されます。投稿後のインサイト(再生数・いいね・保存数・シェア数など)を確認し、反応がよければ手動でフォロワー全員に公開する、という使い方が基本です。
私がトライアルリールを「フォロワー獲得」に使う理由
ここからが、現場で実際に試してきた私なりの使い方ですが、私はトライアルリールを新規フォロワーの獲得に特化した発信ツールとして活用しています。
具体的には、トライアルリールとして投稿したまま、フォロワー全員への公開はしないという運用です。
非フォロワーにしか届かないので、フォロワーへの影響を気にせず、リメイク版を投稿できるのです。
これを活かして、当たりクリエティブをカンフル剤として何度も投稿するときはすべてトライアルリールで出していきます。そうすることで、フォロワーのタイムラインを乱さず、外部への認知とフォロワー獲得を積み上げていけるのです。
これが私なりのトライアルリール活用法です。
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この考え方は、SNS種類や業界を問わず使えます
この「当たりを探す→リメイク→反応の良いものを積み上げる」という発想は、YouTubeショートでも同じように応用できます。プラットフォームが変わっても、基本的な構造は共通しています。
また、伝統工芸や老舗企業、シニア向けビジネスはもちろん、業種・規模を問わずSNSで発信しているすべての方に応用できる考え方です。
発信の内容や世界観はそれぞれ異なりますが、「何が届くのかを探す仕組みを持つ」という構造は変わりません。
まとめ
- 当たりクリエイティブとは、リーチが大きく伸びた投稿のこと
- 判断基準は「3日以内に1万リーチ以上、またはフォロワー数×5以上」
- 以前は初動24時間で判断できたが、最近は3日間様子を見ることが大切
- 見つけ方はシンプル。まず30本出してみることがスタート
- 作り込まなくていい。切り抜き+文字入れ、30秒前後でOK
- 当たりが見つかったらリメイクして定期的に活用する
- トライアルリールは「フォロワー以外への発信ツール」として使うと、フォロワー獲得に有効
SNS運用は、センスや才能よりも「仕組みを持っているかどうか」で差がつきます。まずは小さく、数を出すことから始めてみてください。
自社のSNS発信、仕組みから見直してみませんか?
「何を投稿すればいいかわからない」「発信しているのにフォロワーが増えない」——そのお悩み、発信の内容よりも前に、発信の構造を整えることで改善できることがあります。
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